初対面の人と飲みに行くという不思議

前置き

ベトナムに来てからはじめの2,3週間はよかったのだが、それが過ぎてから現在までまともに休日らしい休日を過ごした記憶が無い。
私の休日らしい休日の定義は、例えば一日中寝ていることであったり、例えば誰にも邪魔されずにプログラムに興じていたりする日を指すのだが、ここ一ヶ月ほどはまったくそれが無い。
昨日はベトナム人SEのQuoc氏と一緒に自転車を買いに行ったし、その後引っ越した社長の自宅に行って、社長の私物購入を手伝い、帰ってから自転車購入パーティ(ルーセィというらしい)というものをやるため酒を飲み、一人になったのが10時過ぎ。
今日も朝7時30分からQuoc氏が迎えに来て、自転車で15分くらいかけて公園まで走り、懸垂や腕立て伏せといった彼の日課に付き合った。


うーん、異国に溶け込むためには悪い現状ではないのだが、どうもはるばる日本から来て孤独を感じているようだから、フォローしてあげないとと気を遣われているような気もする。
個人主義の世界から来たから、そんなに気を遣わなくても大丈夫なんだけどな。

公園にて

今日行った公園で懸垂、腕立て伏せを終えた後の事だ。私は懸垂3回腕立て20回くらい。弱っ。
さてジョギングに行こうかというところで、Quoc氏の友人と思われる男性・女性の二名と合流。例によって途中から英語で喋りかけてくるが俺英語喋れねーよと言うと、適当なベトナム語で話すいつもの展開に突入。ベトナム語もまだ全然わからんのが困ったところだな。
私が独身でかつ恋人がいないと知ると、男性(45歳くらい)が女性を指差して「OK?」と聞いてくる。
私が独身でかつ恋人がいないと知ると、男性が私から女性にこれを言え、と怪しげなベトナム語をささやいてくる。
私が独身でかつ恋人がいないと知ると、ひたすら女性を指差して「ビューティフル?」と聞いてくる。
まあ実に愉快なおっちゃんだった。


その後もう一人の人物と合流し、なにやらよくわからんうちに皆で喫茶店に行く事に。
茶店でまた怪しいベトナム語を教えられていると、また一人増えて合計6人になった。
6人になってしばらくすると今度は食事に行く事に。うおぅ、なんだこのフレンドリーでちょっと押し付けがましいコミュニケーションは!?これがベトナム流か!
平然とした顔をしつつ、内心は軽いショックを受けつつ食事に行った。

食事を食べながら

えらく安いが旨い食事に舌鼓を打ちつつ遅めの朝食をとっていると、Quoc氏から伝えられたのだろう、私がよく酒を飲むという事を聞きつけた45歳くらいのおっちゃんが、なにやらニャオニャオゥと連発している。
ニャオは酒を飲むという言葉なので、酒を飲みに行こうといっているのかなと推測していたら案の定。唯一の想定外は「いつか飲みに行こう」ではなく「今日飲みに行こう」と言っているらしいという事だった。
うおぅ、なんだこ(中略)これがベトナム流か!と驚きつつ、結局飲みに行く事になってしまった。


だって全然喋れない私といても皆気を遣って大変じゃないのか、という気もするのだが、どうもこれがベトナム流のようだ。おもろいなぁ。
と感心していたのだが、実は今日いた5人で酒を飲みに行くのは初めてなんだそうな。なんじゃそら。ベトナム流はどこ行った。
外人さんがベトナム人の輪に入ると、ベトナムの人もそれなりに盛り上がってしまうのかもしれないな。
よくわからんが、この不思議な盛り上がり方に翻弄されつつ、楽しんでくるとするかな。