Tet

現在ベトナムはTetである。
CUVELでもTet前の土曜日を休日出勤するなどして代休制度を活用した結果、社員全員が11連休という長期に渡る休暇期間となっている。
かく言う私も一昨日から本日まで3連休。11連休に比べると随分しょぼいが、残り8日もリラックスしてやるから別にいい。
ああ、久々に思う存分プログラミングに励めそうだ。スキルシート管理システムを作りたいとか考え中。レーダーグラフを描く演出を無駄に凝りたいんだよなぁ。ワクワク。
とか言って、営業用の資料作りの依頼が入ればそちら優先になるので、どうなるかわからんが。

ベトナム人のTet

さて、一昨日から今日の朝まで、私はベトナム人エンジニアの家に遊びに行っていた。
前に誘われた時うっかり安請け合いしてしまっていて、その後実は本当に行きたいところがあったのだが、前から誘われた方を断る理由を思い浮かべる事も出来ず、結局流れで行ってしまうことに。うぅ。
で、そのベトナムのTetだが、一言で言えばめっちゃしんどい。これに尽きる。
何がしんどいって、一日中飲み通しなのだ。しかもビールだけではなく、ウィスキーやらブランデーやら、ベトナムローカルの酒(バナナから作った酒やどぶろくみたいなものなど)も次から次へと飲む。
昨日は途中で13歳と15歳ながらコップ一杯のビールを5口ほどで飲み干す酒豪に遭遇し、あえなく途中睡眠(ちゃんとホテルまで帰って寝たけどね)。
3時間ほど時間を置いてまた参戦したが、そちらでもかなり苦しめられた。

Tetの流れ

めっちゃしんどいだけではなんなので、軽くレポートしてみる。
あくまで私が参加した一例に過ぎない点を留意のこと。


ベトナムのTetではまず家族で朝を迎えて、その後次々と親戚のうちに挨拶に行く。
当然親戚のうちから来ることもあるので、自宅に来た親戚の人がいればそこで一時歓談。この際、ビールやつまみを出す事が習慣となっているようだ。
一つの家に留まる時間は短く、15分いくかいかないかくらい。皆疲れてくると、ビール一杯ほどで撤収するようになる。疲れてない時や家主に薦められた場合はガンガン飲むし、ウィスキー等も飲む。
親戚の家に行った時、近い親戚の場合はそこの子供や女性陣にお年玉をあげる*1。お年玉は一人70円〜700円くらい。私はベトナム人による指示で全て70円均一となっており地味に恥ずかしかったが、大でも小でも日本のお年玉のように大人の懐を寒くするほどのものではない。
ただ回る親戚のうちが多いので配る数は多く、大体20人くらいに配っている模様。私を誘ったベトナム人はお年玉をあまり上げないタイプのようだったが、それでも15人くらい。私があげたのは13人かな?


で、これをひたすら続ける。
一通り回ったら自宅に戻って一息つくのだが、この際親戚や友人が尋ねてきたらやはりもてなさなければならないので、どのくらい休めるかは家によって違うのだろう。
一息ついた後は大体友人達と遊びに繰り出すようで、友人の家を回るケースや、風俗関係の店などに繰り出して遊んだりするケースなど色々。私は前者に付き合った。
つまり途中睡眠を挟んだとは言え朝から晩まで飲みっぱなしコース。
最後の方は、さすがにほぼ全員グロッキーだったな。

Tetの前日

前日は12時を迎えるまでひたすら飲む。
私がお世話になった家ではギター取り出して騒いだりしていた。多分話しているだけでは日本人の私がわからないと思い、音楽の方がいいと途中から切り替えたんじゃないかな。この気の使われ方に一番申し訳なさを感じんだよね。
私も5時くらいからいたから、7時間くらい飲みっぱなしという計算になるわけで、私も皆もよく体壊さねーなぁと感心する。
ちなみに私がお世話になった家はクリスチャンの家だったので、翌日は朝5時に礼拝堂に行って祈ってきたらしい。いやほんと、よく体壊さねーなぁと思うよ。

まとめ

言葉通じんし気を使われることにこっちが気を使うしでそんなに楽しくもないし、酒も飲みすぎで疲れてしまったりもするのだが、ベトナム在留の日本人には是非一度体験してみることをお薦めする。
これがベトナム人の楽しみにしているTetというもので、ベトナム人のメンタリティを理解したいなら社会勉強として一度は行ってみるべきだろう。
言葉が通じる人はもちろん、言葉通じなくても出来るコミュニケーションの得意な人ならきっともっと楽しめる。ただでさえ気さくなベトナム人がより気さくになって、しかももてなそうとたくさん待ち構えてくれている。
この人たちの助け合おうという精神は、ほんとすごいよ。


私も貴重な体験が出来たと思う。
楽しくはなかったが、面白かった。
そんな感じかな。

*1:女性はお年頃の人々、つまり20歳過ぎてるような人ももらう。男女差別だ・・。