新居レポート

ベトナムのダナンのLien Chieuってところに引っ越した。
この家というか、マンションというか、団地の一室だけど、俺史上初の持ち家生活。持ち家っつっても70万円とかだけど。

ここで落ち着けばようやくダナンでの生活は落ち着く予定なので、せっかくなので軽くレポートしてみる。
ちょっと曇ってたけど一枚写真も撮った。ベランダから眺められる景色。

湾が一望出来て、海岸沿いの町並みなんかも見れる。晴れてるともっとはっきり見えんだけどね。
橋がライトアップされるので、夜景もそれなりに綺麗。

これまでの住居

今の住居の前に、これまで住んでたところをおさらい。
ダナンのLy Tu Trongって通りにある、3階立ての部屋に住んでた。

3階って行っても日本の3階立てのような豪勢な感じではなく、4m x 20mくらいの細長い建物の3階立て。ベトナムにいるなり来たことある人はわかると思うけど。
ただ豪勢ではないとは言っても、屋上もあるし、部屋も4部屋あるし、一階丸ごとリビング兼ダイニングキッチンとして使えるので、十分に広い。

これで家賃は350万VND、つまり2万円しないので、ベトナム的にもそれなりにいい条件といっていい。
Ly Tu Trongってとこは、まあ頑張れば中心部に徒歩で出られるくらいの場所だし。
難点は広すぎて掃除が大変だとか、色々古いから水周りとか直さないといけないとかその程度。ベトナム生活になれた奴なら、まあ許容範囲だ。

実際3ヶ月程度生活した感じ、なかなかいい家だったと思う。

現在の住居に決めた理由

結構いい家だった借家を手放して、新しく家を購入したのは、本当に偶然。
元々買うか借りるかで探してて、本当はアパート的なものを買いたかったんだけど、特に今年に入ってからダナンの地価も上がっちゃってて手が出なくて借家になってその中で一番よさそうなLy Tu Trongの家に決めた。

借家が決まった後、一時滞在先のミニホテルから引っ越す際、たまたま行きつけの場所で打ち上げの一杯をやっていたんだよね。

んで、たまたまそこの店員さんでマンションの部屋を持ってる人がいて、たまたま彼女が売り込みをかけてきて、たまたま値段が驚くほど安くて、見に行ったらたまたますばらしい物件だったという偶然が重なりまくった。
そっからその彼女には申し訳ないんだけど、同じ団地のいくつかの部屋を見て、結局今の部屋に決めた。

ダナンのマンション相場が250万くらいだったのが、70万くらいで手に入るってのが一番大きかった。
70万なら、今の借家の家賃での出費を多少差っ引いても余裕でお釣りが来るので、二度手間だけど引っ越す価値あるよなぁと。
価値あるならやるべきだろうと。

こっから結構嫁が頑張って、借家の借主を別に見つけてきたりして、あんまり損が出なかったりもしたけど、とりあえず嫁の武勇伝は省略。嫁はよくやってくれたと一言。

安い理由

今の住居なんだけど、基本的に日本人は住めないと思う。
俺みたいにベトナム人と結婚していれば住めるかもしれない。
とにかく、安いなりの理由がある。

日本でも都営住宅とか所得の低い層を支援する目的で建てられた団地があるけど、要はあれ。
本来戦争の後遺症に苦しんでる人とか、障害のある人とかに与えられる目的で建てられたんだけど、形骸化していて今は売買が横行してしまった悲しい団地だな。

ただ担当者の人に「俺外国人だけどいいの」と聞いても、警察に「会社登記しちゃうけど大丈夫なの」とか、色々聞いてもでーじょぶでーじょぶとしか言われなかったので、購入に踏み切った。

まああくまで国*1のものだし、国がその気になれば居住権剥奪も可能な物件なのと、そういう事情で周りベトナム人ばっかなので、普通の日本人はちょっと住めないだろうなという感じ。
日本人はおとなしく250万出してマンション買った方がいいと思うけど、ベトナム人と結婚してる人には選択肢の一つとしてありじゃないかなと。

位置と景色

一等地は道路沿いの団地なんだけど、そっちが売り切れてたので、海・道路・団地3・団地4・団地5と続いている中の、団地5にした。
図説するとこんな感じ。

3号棟だと左側に山とかも見えて綺麗だろうけど、一応かどっちょの部屋なので海は見れるし、許容範囲かなと

都心までは10kmくらい離れてるけど、バイクならすぐだし、大通り一本行けばいいだけなのでそんなに苦でもない。
この都心まで離れてる感は、ホーチミン在住の人は7区を想像してもらえるとわかるかも。でかい通り一本行くだけなので、7区の3倍くらい行きやすい。。

タクシー使うと財政圧迫するけど、それはさすがにしゃあねぇわな。
あと日本人的には都心が遠いので、ちょっとスーパーや日本食食いに行くとかが面倒かもなぁ。ベトナムの人は市場で全部済ませるから、問題にはならんけど。

部屋

一応2DK？2LDK？あんま定義がよくわかんないんだけど、2Kではない。台所と食事場がセットになった部屋がでーんとあって、そこから風呂兼トイレ、部屋1、部屋2、ベランダにつながってる。
ベランダはちょいと狭いけど、250万級のマンションと比較しても風呂場はそこそこでかい。

まあ日本人的には風呂とトイレが別であってほしいなぁとは思うけど、3人家族の場合はこのくらいが合理的だろうと思う広さ。
強いて言えば、子供が大きくなった時に子供部屋を作ったり、書斎兼客室を作ったり出来るので、あと1室あれば言うことないけどね。

今の俺の状況的には、無駄部屋が無いベストな大きさだと思う。

アパート的なところがいいのはとにかく階段が無いところで、冷蔵庫あけるのにいちいち階段くだったりする必要が無いのは酒飲みな俺にはほんとにありがたい。
酔っ払いながら1Fまでビールとりにいって、屋上までタバコ吸いに行くとかいい運動ではあるけどちょっとした拷問だったし。

階段掃除も無くなるから掃除の手間も大分減る。
将来仮に俺が金持ちになることがあっても、結局こういう部屋が一番好きなままじゃないかな。

問題など

いいとこばっかでもなくて、まあ、ベトナムでの集合住宅特有の問題はある。
俺もベトナムの団地生活は初めてじゃないんだけど、まあ相変わらずうるさいうるさい。
最近は自宅にカラオケセット入れるやつが増えてきたから、以前よりさらにうるさい。1,2軒じゃないから、苦情なんて入れられる状態ですらない。

でもこのカラオケ問題は前の家でもあった。
二つ隣の家がカラオケ持ちなので、週2くらいで下手な歌流してくる。
団地タイプでも一軒家でも、騒音に寛容なベトナムではどうしても遭遇する問題と諦めた方がいい気がする。

あと、ご近所付き合いも結構面倒かも。
ベトナム在住者にとっては基本かもだけど、普通の生活に比べて団地の場合さらに干渉度が高まる。
通気のためにドア開けてると普通に子供も大人も入ってくるからな。
俺の場合面倒だからドア閉めちゃう。

他にも水周りがぼろぼろとか、キッチンの下見るとコンクリートむき出しとか、工事が甘いから穴だらけで蟻が沸くとか、色々とベトナム在住者にとってはよくある問題もある。

まあ、俺の場合大抵の問題は慣れるので気にしないけど。

もろもろ

嫁が日本行きたがってるけど、遠隔で金稼げる手段があるならここでいいと思うんだがなー、と引っ越してから思うこと多し。
家賃が不要になったので、一ヶ月の生活費が家族全体で5万以内に納まるようになってるんで、10万稼げば毎月5万ずつ貯金できる計算。
俺の当初の予定的にはベストな場所についに辿り着いたわけだ。

まあなんのかんの言って一年後にはこの生活手放して、日本に戻ってる気もするけど、一時の（俺にとっての）桃源郷生活を満喫させてもらうとしよう。

*1:ダナン市の市営かもだけど詳しく調べてない