今後の進め方

この地に住むのは計画では2年。
2年ってのは決して短い時間ではないので、2年間住むという事は2年間なりの計画が必要。
今までは、一本ずつなんらかの形のものを作っていこうと思っていたんだけど、停電関係で大分やる気をそがれた関係で、ちょっと計画の見つめなおしをする必要があるなと。
一応、考えまとまったので記してみる。

前提としての現在の環境

まず、大前提としてこの地では停電が絶対にある。終日停電クラスのものが2日/週間レベルである。
停電すれば当然ネットは使えなくなり、バッテリーが切れた時点でPC作業も不可。これに扇風機非稼動による耐え切れない暑さとかも加わってくるわけで、作業効率は著しく落ちる。


また、停電を避けるために夜間に作業時間を移す、というのは、かなりの犠牲を伴う形でなければ実現は難しい。
基本的に、たぶん昔の日本もそうだったと思うんだけど、個人主義がそれ程浸透している社会ではないし、生活の時間も日の出と共に起き日没と共に眠るような社会。
家の作りからいっても防音構造はそれ程考慮されていないし、また社会の考えからいっても騒音に対する考慮などは無い。


さらに、家にはインターホンを押してから入ってくるとかではなく、四六時中敷地内に入ってくる人間もいれば、酒を飲みたい時には相手を叩き起こしてでも誘うのがむしろこちらでの王道であり、良きことであると。
これらの社会に抗って夜間生活に移すのは、まずそこまでの騒音耐性が無い俺には難しいし、よしんば家族の協力を得て実現したとしても引きこもってる外国人となるわけで、前述のように失うものが大きすぎる。


ということで、この環境に付き合っていくしかない。

前提としての目的

現在の環境でなぜ問題になるかというと、俺自身に目的があって、その目的の実現のための作業が環境によって邪魔されるから。
では目的というのは何かというのをちょっと整理してみると、作りたいものを作る、ということになる。


作りたいものはなんぞやっていうのは企画支援システムなんかにいくつかまとめてあるけど、大半がコンピュータに依存し、またプログラム作業を必要とするもの。


近年のプログラミング作業は何かと調べ物をしないと作りにくいので、MSDNレベルのオフラインライブラリが手元にない状態としてはネットが無いだけで作業効率は落ちるし、バッテリ切れたらアウトだ。


やりたいことがやりたい内にやれないと何を招くかというと、モチベーションの低下。
モチベーションの低下というのは特に誰に言われるわけでもなく、自分が自分の意思で進める作業としてはかなり致命的で、やりたいと思っている事が大してやりたいものでもなくなってしまうとやる理由が欠如しやらなくなる。


今の目的からすると目的の達成のためにはPCが必須であり、出来ればネット環境と集中可能な環境(扇風機回ってるとか)が必要で、これらの維持に失敗すると遅かれ早かれやる気の低下を招くことになる。

一つ目の対策

「やりたい事をやりたい内にやれない」ってのは、PCに依存していて、そのPCが電気に依存している以上避けようが無い。
避けようが無いけど、今の進め方は絶対にネットが必要な作業とかがあって、電気が落ちただけで一切進まなくなるケースも出てきて本当に致命傷になってしまうので、これを軽減することは可能。


ということで、一つ目の対策として"製作期限"と"現在の製作物"の二つを撤廃しようと思う。


長らくプロ生活をしていたので、タスクの管理とマイルストーンの明確化によるメリットもわかっているし、それが無い状態での仕事というのは考えにくかったので、今回もそういう形でやってみたわけだけど。
基本的にアマチュア作業っていうのは、自分がやりたいときにやる、自分が満足いくまでやる、出来上がったらリリースするっていうもので成り立つもので、プロと同じスタイルで続ける必要性はスポンサーなどがついてセミプロ形態での作業になっていない限り必要ない。


ということで、俺は今何をやっている、今はこれに集中しているからこれはやらない、そういう考えをいったん捨てようと思う。
これを捨てれば、ネットが無いけどこれは出来る、暑くて集中力続かんけどまあこのくらいなら進められると、作業の多様化が許容出来るの、影響はある程度減少させられる。


また、期限を消すことで停電のせいで期限に間に合わなくなりそうでやる気なくなるなぁ、とかのある程度言い訳入ってるやる気低下材料も潰せる。


心配材料として終わらない感じの残骸が大量に残って結局何一つものにならないってパターンを生みやすい事だけど、まあ、そうなったらそうなったでまた考える。

二つ目の対策

もう一つ、PCのバッテリには限りがあって、終日停電くらうと午前中くらいは作業になっても午後の6時間くらいがまったく作業出来ないということもある。
この状態は何回か経験したけど、マジで暇なんだよな。
また時間の無駄を感じてイライラしてくる。


なので、二つ目の対策としてはPC不要の作業を作る、というのが絶対に必要。


必要なんだけど、一点問題があって、俺は本当に筆作業が苦手。字が汚いし字を書くのがものすごく疲れるから。
ここがそんなに苦労なければ、ノートで小説執筆したりも本来は出来るはず。
出来ないのはとにかく筆作業が苦手だからだ。


とはいえ紙もペンもPCも使えないとなると、創作活動ってのは大変厳しい。
だから停電が頻発する環境では、紙やペンを使わないといけない。これはたぶん俺が努力をしないといけない。
小説を書くレベルはちょっと厳しいとしても、他の何かは今の俺でも紙媒体で十分出来るだろうし、出来る作業を考えればいい。


紙媒体で出来る作業としては、最初から11月から開始しようと決めてたベトナム語の勉強ってのがまずある。
これは今日からはじめてるけど、1日1時間、週6日やる。停電になったら2時間くらいやるとしよう。


企画を紙に書くってのも前はよくやっていたので、これも再開させる。
最近書かなくなったのは、やることが決まっていたのでこれ以上企画を積み上げることに意味を感じなかったから。
前述の期限と現在タスクの撤廃によって、企画を書き溜めることの意味は出てきたので、再開可能。


あと、紙での開発ってのもある程度できる。
例えば名前自動生成ツールの名前シードを考えるとか、大陸のプレート移動に関するアルゴリズムを考えてフローチャート描いてみるとか。
ということで紙開発を積極的に取り入れてみようと思う。理論だけで考えるってのがちょっと苦手なので、ここも克服しなければいけないこととして取り組んでいこうと思う。


気が向いたら、筆作業になれるためにBlogを紙に書いてみるって事もやってみる。


んで最後に、絶対に娯楽が必要。
いつもいつも勉強したり企画したりなんて出来るわけがないので、停電しててもなんかの活用できる娯楽が必要だ。


実際紙開発やら企画やらは停電中にもそれなりにやっていたけど、アイデアってのは出てくる時はぼろぼろ出てくるけど、出てこない時にひねり出すのは大変厳しい。
特に停電とかでイライラしている時は顕著。
何もやりたくない時の娯楽もPCに集約していたから何も出来ずさらにイライラが募るので、このイライラを対処するためには娯楽を用意してあげないときつい。


日本だと分厚い書籍を20冊くらい買ってくれば終わるんだけど、この地だと書籍関係の購入は難しい。
嫁も妊娠中だし元々ぐうたら体質なので、スポーツとかもなかなか。
一応プリンタくらいはあるから、いろいろ事前に印刷したりしてもいいんだけど、コストがそれなりにかかるからなぁ。
娯楽どうしようかなってのはもうちょい考える。とにかく、絶対に必要という考えで、ちゃんと考える。

ということで

とりあえず上記2つの対策を基にもう一度この地での仙人ライフに挑んでみる。
重要な変更は期限と現在タスクの撤廃だけだと思うけど。


PC以外での作業ってのは嫁がもうちょい楽しいことを探すタイプなら、嫁にくっついていきゃ料理の研究なりなんなりで潰せるけど、嫁はだらだらしてるだけで余裕で時間潰せるからなぁ。
嫁いないと何も出来ない感じ、嫁も俺の単独行動を許さないって感じなのを直せば、もうちょいエンジョイできるだろうから、娯楽を考えるついでにその辺も埋めたい。


まだまだ慣れないけど、これでちょっとはマシになるといいな。
なかなかIT仙人ライフも楽じゃないもんだ。発展途上国の奥地でIT仙人があまりいないわけだね。