ベトナム日記(6) 5日目
計理士さんに会う
いよいよベトナム滞在も、実質的に移動だけで終わる最終日を除けば残り二日。
そろそろ処理タスクは終了しつつ、今後の布石を打っていく段階に入っている。
よって、今回は会社設立時に整備する予定の就業規則や、会社運営時に処理しなければならない経理関係の話を片付ける手はずを整えるため、まずは計理士さんに会うことに。
えらくバリバリ出来そうな女性の計理士さんで、例によって例のごとく英語ぺらぺら。
正直ガイドさんの通訳レベルの問題もあり詳細は後にまとめるが、とりあえず確定していて気になった点を以下に記す。
- ベトナムの祝日は以下の通り(計8日)
- ベトナムの残業手当は通常賃金の2倍
- ベトナムの休出手当は通常賃金の3倍
- ベトナムには深夜労働などの基準がなく、法的に一日で許容される残業時間は4時間まで
- なお、残業時間は年間200時間を越えてはならない
- 休みは土日、日のみ、日+第二、第四土曜など、色々
明日ベトナムの法律が記載された書籍も購入し、32万くらいかけて翻訳するか、英語版があるならそれを頑張って理解するかなど、色々検討した上で一ヵ月後に備える予定。
法的なところは正直社長に任せたいので、私は同席した時に疑問を挟む程度にしておく予定。
ライセンスに関するドキュメントが完了
基本的な書類は出し終わっていたのだが、最後の一つだけ、詳細は省略するがドキュメントがなかったのだが、本日その一つも入手してライセンス取得手続きを正式に始めてもらった。10日後くらいには降りるだろう、きっと。
しかしこちらの書類不備から、向こう側で事業計画を適当にでっち上げてくれたようだが、ベトナム語版と英語版の書類をささっと作ってしまう行動力は凄い。
例によって詳細は省略するが、今回は述べ3ヶ月間くらいお世話になってしまったのに、10万円くらいで引き受けてくれたのは助かった。日本企業に代行してもらうと、80万とかかかってしまうからな。
ネットワーク関係調査
個人用住宅などを回りつつ、昨日会ったSEの彼と合流。Mr.Quocと言う人だ。
本日は彼にネットワーク関係の資料を持ってきてもらい、特にこちらの最大手であるFPTのプランを推奨していた。なお、ベトナムにはADSLしかなく、CATVやFTTH系の回線はこれからのようだ。ケーブルテレビはどこでも見られるので、CATVが普及してくれば大分安くなると思うのだが、ネット関係についてはちょっと時期が悪かったかもしれない。
固定IP 9個、使い放題、4MBpsのプランで、月額7万5千円。
固定IP1個、使い放題、3MBpsのプランで、月額2万2千円くらい。
固定IPがなくても使い放題だと7千円くらいする。
正直高過ぎなので、日本側にサーバを配置したり、回線二つ入れて固定IPプランを2つ契約するなど、色々と日本に戻ってから検討することにした。
少し予想はしていたが、インフラ回りは苦労しそうではある。
現地の人と飲みに行く事に
なっていたので4時頃に解散したのだが、スケジュールがバッティングして明日に繰り越されることに。最終日にはガイドさんともろもろの話もしたかったので、こちらから声もかけようと思っていた。丁度いいと言えば、丁度いいかもしれない。
少し時間をもてあましたので、今日は1区でも少し遠めにあるビル群のある場所に移動。
ライトアップされたサイゴン川(メコン川の支流らしい)を一望出来る素敵なバーで、短パンの男二人がカクテルを傾けている姿は滑稽ではあったが、これからのベトナムというものを垣間見ることが出来て有意義ではあった。
もしベトナムに進出している企業で、かつベンタン市場くらいしか見ていない人は、ドンコイ通りというところの高いところに上って見て欲しい。
きっと違う顔も見えてくることだろう。
アジアの発展を寂しがる人間も多いと思うが、ベトナムは近代化しそうではある。
市場も縮小され、これからはスーパーやコンビニなどが台頭してくることだろう。
もし未発展のベトナムを見てみたいようであれば、今後5年以内に一度は現地を旅行して見ることをお薦めする。地方に行けばベトナム色はまだ見れるかもしれないが、東京並の人通りで市場が乱立している光景は、近代化されればいずれ見えなくなってしまうだろうから。