ベトナム日記(7) 6日目

不動産確定

今日は不動産を確定させる仕事くらいしか残っていなかったので、ようやく少し時間出来るかな、時間が出来たらメコンデルタにでも行こうかと話していた。
で、不動産屋に行ってから役所で書類を作成し、書類の手続きはほぼ完了。
後はお金の受け渡しだけだな、という事で銀行に行ったのだが、一日の引き卸上限は2000万ドンとのこと。15万くらいということだ。今回ベトナムに来ているのが、口座を持っている本人であればいくらでも下ろせたのだが、残念ながら監査役の人物は日本に留まっているので15万まで。
・・つまり、足らない。
色々と画策し、日本に戻ってから振り込むなどの選択肢も考慮に入れたが、最終的には日本からガイドさんの方に振り込んでもらい、現地人の方に下ろしてもらって輸送してもらうという、結構危険な手を使った。
一応円も現金で持っていたので、円と2000万ドンでもいけたと思うが、私のポケットマネーを使用することに社長は難色を示していたので、この選択となった。


その選択は悪くなかったようで、なんとか無事完了。ガイドさんが現金を靴下の中に仕込んで運んでいたのには笑ってしまったが。
でも時間はなくなったので、メコンデルタへの夢は見事に消滅。
嗚呼・・、今回は全然観光らしいこと出来なかったな。仕方ないが。

オフィスを見る

現金の引渡しが完了し、今オフィスにあるもので、必要なものは安く譲ってくれるとの事。
直接オフィスに行って、その場で見繕わせてもらえることになった。
オフィス入りし、ビデオ撮影などを行いながら家具をチョイス。随分とリッチな人のようで、立派な家具が多かったが、オフィス用なので申し訳ないが机、棚、冷蔵庫の必要なものを一つずつチョイスし、他は持っていってもらう事にした。
オフィスは屋上に登ると非常に眺めがよく、特にベンタン市場を一望出来るのが最高である。よくカップルが公園の周りを意味もなく回っているのだが、その動きなどは眺めていて飽きることがない。
来月からいよいよ環境整備も始める。盛り上がってきた。

SEやガイドさんと酒を飲む

さて、これで仕事も終わり、ガイドさんに招かれてベトナムお好み焼き、バインセオのホーチミン一旨いと言われる店に行く。
今回はSE君、Mr.Quoc*1も一緒で、彼のバイクに乗って移動。日本語を猛勉強中のようで、私に色々問題を出して来る。「○○は、ベトナム語でなんですか?」といわれるのだが、挨拶や有難うはわかるが、「お元気ですか?」がめっちゃ難しい。アーウーアーとお茶を濁しつつ到着。
ベトナム人はそんなに酒を飲まないのか、2杯程度飲んで終了。私と社長も飲み足らないなと思いつつ、非常においしいのだがボリュームがありすぎるバインセオを持て余し、ビール2杯だけで終了した。
正直、そんなに盛り上がらなかったな。会話通じないし。
会話が通じないなりの盛り上がり方というのもあるのだが、今回それに長けている社長はガイドさんに来月以降の契約の話をするのに忙しく、私も彼もその盛り上がりは苦手なのでイマイチになってしまった。
飲み屋のねーちゃんとかに比べれば、自分のコミュニケーション手段が封じられた時の会話の仕方は、やはりSEは苦手なのだろうな。パソコンにばかり向かっているから、仕方ないだろうが。私も例外ではないが。


いまいち盛り上がらない会話の中で、ちょっとトラブルもあったりしたが、無事ガイドさんもブリッジSE候補としてやってくれることになり、トラブルも解決し、スコールの中飲酒運転のバイクで帰る。
Mr.Quocは信号無視のぶっち切り運転をするタイプなので、なかなかにエキサイティングな帰路だった。ちなみに彼に「エキサイティング!」と言っても通じなかったのが悲しかった。

ということで

一週間に渡った第一回ベトナム行きは終了した。
課題も沢山出たし、次回のベトナム行きまでにどう考えても解決出来ない課題も多いが、ひとまずはオフィス確保は非常に大きな前進なので、常駐前としてはこんなものだろうな。
楽しかった面もあるし、あまり楽しめなかった面ももちろんある。
一言でまとめた感想としては、予想以上といったところかな。落胆面はどちらかというと私個人の問題に集約される。


ベトナム日記も本日をもって終了。
もしベトナムのオフショア開発に興味があれば、プロフィールのメールアドレス辺りにメールでも出してみてやってほしい。
状況によって私がベトナムにいる事も多いと思うが、ベトナムに来れば間違いなく歓迎することが出来ると思う。初年度は業務実績がないという都合上、人月10万くらいで受注させていただけるかもしれない。

*1:運動が趣味でせっかちな人だとわかった