ベトナム日記(4) 3日目

オフィス決定

ついにオフィスが決定。
最終的に候補が二つに絞られ、私とガイドさんが推す1100ドルの郊外ながら大きな事務所と、社長と監査役が推す1300ドルの中心部にある中くらいの事務所の二者択一。最後は社長に下駄を預け、1300ドルの方に決定した。
ベトナムの不動産は高いのだが、ここはまあ5階あるし、1300ドルなら結構安い方だろう。オフィスの外観もなかなかいいし、人も集まりやすい場所だ。この事務所に恥じないよう頑張ろう。
最終的な書面のやり取りは22日に行う。入居可能日は9月1日から。次回のベトナム行きでは、電気・ガス・水道次第だが、風呂もあるのでホテル要らずになるかもしれない。
ちなみに1100ドルは豪邸と呼ぶにふさわしい場所であった。風呂に泡出すやつとかついてるし。後で社長と住みたいねぇと話して未練は終了。また今度だな。


なんにせよこれで拠点は確保した。
切り立った崖ではあったが、確実に上っていけていると胸を張っていいだろう。

書面の翻訳

今日は不動産に注力したので他の業務はほとんど無し。なんだかんだでホテルに戻ったのは5時だった。書面のやり取りが大変なのだ。
当然ながらその書面は全てベトナム語で書かれているので、ガイドさんと日本語化。「おばあさんが正確になる」等の強烈な日本語訳に苦労しつつ、社長にヒアリングを助けてもらって日本語化、並びに電子化。
社長は言葉が通じない人間ともコミュニケーションが普通にとれる人間だし、言葉がかろうじで通じる相手とのやり取りも、国際経験の豊富さからか彼の人徳なのか、非常に多彩なアプローチで相手の主旨を理解していく能力もある。日本語で喋っているのに、ガイドさんが社長に説明し、社長が私に説明するという、二段階の通訳になっていたという不思議。この辺り、語学というよりコミュニケーション能力の部類になるのだろうが、もう少し磨かなければ言葉のわからない異国の地で活躍するのは難しいかもしれない。

不動産に関しての雑記

ホーチミン市の1区中心部だと、1500〜2000ドルくらいで建物一つを丸々借りられる、というのが相場。
前回はもう少し沢山あるという情報ももらっていたが、今は時期的に1300くらいの物件は少なくなっているのかもしれない。まあ、1500くらい覚悟すれば20人程度のオフィスは借りられるし、2000払えより良いものが借りられるという事。
郊外になるとプール付きや大豪邸も1000ドルそこそこで借りられる。聞いた物件の中では、ホーチミン秋葉原とも言うべき電子街にある物件で、750ドルなんてのもあった。
1区以外は調べていないので不明。
もし現地への出社を考えているのであれば、1区か、1区以外のIT系の工業団地がお薦め。特にソフトウェアシティーという工業団地はいいように思うが、我々は工業団地への出社は後日と決めていたので1区にした。開発に専念するなら、自家発電もしていて停電にも強く、税制も優遇されている工業団地の方がいいだろう。

飯系

今日は昼ごはん代わりに、ガイドさんから果物を頂戴した。
JackFruit・・、現地読みだと「ニャックフルーツ」と呼んでいるものと、葡萄と、じゃがいものような葡萄の三種。
JackFruitは甘くて味はいいのだが、匂いがとにかく強烈。食べられるようになるには、多分少し時間が必要。
葡萄とじゃがいも葡萄は普通においしかった。じゃがいも葡萄は、社長が言うにはライチか、あるいはそれに類似した何かとのこと。私は食は全然わからんので、まあ食えりゃいいやという事で多分この情報もすぐ忘れるだろう・・。
その後、現地の肉まんを食す。ベトナムは本当に具の種類が多いのだが、肉まんも肉以外に卵とかも入っていて、個人的には好きな味だった。もう一つ何かめでたそうなケーキをいただいたが、スニッカーズ並の密度で量が多いのでお腹が膨れてしまった。これもナッツが嫌いでなければ楽しめる味だと思う。


夜はアジアンキッチンという、東京などにもありそうな名前の店に突入。メニューは英語と日本語が併記されており、わかりやすい。ただし注文は英語またはベトナム語でないと駄目。
メニューは本当に種類が多く、なんでも食べられる。パンもパスタもベトナムも中華も日本も食べ放題だ。
その中からベトナムカレーなど、4種をチョイスして食す。ここの店は有名なようだが、個人的には現地色が薄く物足らない面もあった。ただ、料理の種類が多いので、ベトナム料理が苦手な日本人も入りやすく、店内は扇風機が多くてすごしやすいので、接待などに使うには丁度いいかもしれない。

不眠

蛇足だが現地でも不眠気味で、起きては寝ての繰り返しだ。
11時30分頃寝て、現地時間の3時からもんもんと現在時刻まで過ごしているのだが、このまま起きていようか非常に悩む時間である。明日はオフィスが決まって一段落したのと、日曜日ということもあり、普段の8時集合から10時集合になっている。
現地時間は日本時間の2時間マイナスだから、あと4時間。もう一眠り出来そうなのだが。
まあ、環境が変わっても、体質はそうそう変わらんということだな。


明日はいよいよベトナム人のエンジニアとファーストコンタクト。
軽くお茶でも飲みながら、スキルレベルと現地の基準、経験者の給料などの情報が得られればと思う。