ベトナム日記(3) 2日目

ベトコンバンク入金確認

今日は8時20分にホテルロビーに集合し、まずは朝飯を食べてから行動開始。
早速近くの喫茶店でサンドイッチのセットを頼み、ベトナムコーヒーを堪能する。
日本で飲んだインスタントのベトナムコーヒーは、粒が大量に抽出されてあまりおいしくなかったが、こちらで飲むベトナムコーヒーはなかなかおいしい。また、社長いわくアジアで一番パンのおいしいところ、という評判らしく、サンドイッチの方もなかなかのものだった。添え物で出てきた大量のポテトチップスはくどくて少し食べ残したが。


朝飯後、9時に例のガイドさんと合流して行動開始。
まずは何はともあれ前回のベトナム行きで依頼していたベトコンバンクという銀行の口座が出来ているかと、日本にいる内に入金していた100万円が振り込まれているかの確認を行うべく、ベトコンバンクに向かった。
なんのかのと取引に手間取りはしたが、結果的には万事OK。
ガイドさんへの給料支払いも、当座の現金確保もひとまず完了した。
ATMの操作含め、それなりに口座作成後の動きは確認したが、前回行っていない分まだ一人で口座作成を行うのは難しいかもしれない。

投資許可手続き完了

次は投資許可ライセンスの取得だ。
今回は既に現地人にライセンス取得代行を依頼しており、後はこちらから書類を渡せば完了という流れだったので、大量の書類を抱えていざ鎌倉。
代行作業を行ったTAN氏という人物はやり手の30そこそこといった感じの方で、英語でベラベラ喋りかけてくる。全然わからんが。正直ちょっと凹む。
書類は一つにミスはあったが、現地で修正して提出完了。ただ、事務所として仮申請を行う場所を決めるため、不動産屋と交渉していたのだが、先方の都合が付かず来週月曜までいったん持ち越されることとなった。
それさえ終われば、10日後くらいにライセンスは取得出来る手はずとなっている。

オフィス巡り

続いては会社のオフィスだ。今日は忙しい。
不動産屋に行き、初めてバイクタクシーというものに乗って3件見て回る。バイクは風を切って移動するので、暑いベトナムには丁度いい移動手段といえそうだ。
物件はどれも似たような作りだが、大体1000ドル〜1500ドルくらいで、2階〜5階建ての、4m x 18メートルの細長い作り。事務所というより、これがホーチミンの一般的な作りの建物らしく、ちょっと背の高い普通の家という感じだった。
正直ベトナムでは不動産が高いので、今日は確定せず3件だけ回ってまた明日。今回の期間中になんとしても決めるので、色々見るのもいいが迅速な判断を行いたいところだが、社長と私の間に少し認識の相違があるため不動産は難航しそうではある。

翻訳屋

昼食後(フォーを初食い。旨い。)、教育用資料をベトナム語訳してもらうため、現地で最大と言われる翻訳サービス事務所に向かう。
ここでもバイクタクシーを使った。廃棄ガスがとにかくきついが、長距離移動は車よりバイクの方がいい。荷物が多い時以外は、信頼出来るところであれば、という条件さえクリアすればバイタクお薦めである。
翻訳サービスの人たちはアオザイを着込んだ姉さん二人がお出迎え。日本語で話せる事を期待していたのだが、全然喋らない・・。聞けば受付だけとのことで、ここもガイドさんに全部お願いしてしまうことになった。
A4用紙1枚につき、12ドルくらいとのこと。50ページを訳してもらって600ドル。日本人がやっている翻訳は1枚60ドルくらいなので、破格といえるだろう。
しかもITの専門家がやってくれるらしい。完璧ではないか。
と、丸ごと信じてもよかったのだが、胡散臭かったのでテスト用に2ページを渡し、これで問題なければ残り全ての作成に取り掛かるという段取りにした。23ドルの出費。

関税

ぜぇぜぇ言いながら関税を調べるため、航空当局?とかだったかなぁ、と社長が言っている建物に乗り込む。看板が読めないのでよくわからないが、ここで海外からの荷物は全てチェックしているようだ。
一室にいる海軍のような偉そうなおじさんに、例によってガイドさん頼りっぱなしで聞いて見た結果、パソコン類は原価の15%が一律輸入関税として適用されるとのこと。
ホーチミンのパソコン街も見て回ったが、正直こちらではノートパソコンはまだ高い上、停電が頻発するので15%程度であれば日本で調達し、まとめてベトナムに送付した方がいいという結論に落ち着きつつある。
なお、液晶ディスプレイ、プリンタ、デスクトップPCであれば、それほど日本と変わらない値段で手に入るようだ。
サーバ機だけどうするか、検討する必要はあるのだが。


ちなみにパソコン街を見ていて愕然とするのは、ソフトウェアが一切売っていないということ。
店の奥の方にインストールサービスのようなことをやっているスペースがあり、OSなどはそちらでインストールしているようだ。
実にアジア的な印象を持つが、ベトナムがITで一皮向けるためには、この辺りの認識もじわじわ是正していかなければならないのだろうな。ま、2,3年は変化無いと思うが。

そして夜

5時を回ったので、一日の締めに現地に出社している日本の知り合い企業と飲みに行く。
色々な苦労話などに華を咲かせたが、お互いまだコミュニケーションも手探り。
一軒目は向こうの紹介で、落ち着いた雰囲気のいい店だったが、二軒目はこちらの社長チョイス。やかましく薄暗いヨーロッパスタイルのバーで、途端に会話が少なくなった。駄目だよこんなとこ選んじゃ。
気疲れもあるだろうが、久しぶりに飲みの最中にジュースに切り替える程疲労していたので、0時を回った辺りで解散。


いやいや、疲れた。
明日辺りには、そろそろ慣れたいところなのだがな。