ログ監視ツールの企画

概要

GUIのログ監視ツールでイベントログは別として、定番らしいものが存在しなかったので提案してみようと考えた。
これは大分前に記述した一ヶ月に一本プロジェクトの企画の一つ。
この企画自体はアイデア的なものではないのでBlogに書けると判断して記述する。

マーケティング

まずは市場調査から行おう。
日本語環境下ではJTailerというのが検索上位に来る。
http://homepage1.nifty.com/kix/jtailer/jtailerjp.html
JAVA5.0を入れるのが嫌だったので動作確認はせず。メールウェアとのこと。
Pure Javaを謳っているので、マルチプラットフォームが武器だろう。


次のアプローチは本家本元のTailのソースがほしかったので、google.comの方で「tail source」で検索。
http://www.codeproject.com/tools/Tail_for_Win32.asp
私も登録しているTHE CDOE PROJECTがヒット。GPL
本家ではないがイメージ的にはやりたい事に最も近かったので掲載。これを見た後本家は別にいいやという気がしてきた。
デバッグビルドも試して見た。license.txtが見当たらないが他はそのままビルドでOK.
エンコードSJISにしか対応していないのが難点か。


次はWindows版のシンプルなtailを発見。日本産。
http://www.woodybells.com/tail.html
ライセンスはパブリックドメインを主張しているように聞こえる。
しかし日本のDelphi隆盛ぶりはどういうことなのだろう。


他はWinTailなど。WinTailはいっぱいあったが。
http://www.baremetalsoft.com/wintail/
http://hoo-win-tail.en.softonic.com/ie/47963
http://www.highplains.net/wintail.html


結論としては外国産だと沢山ありそうだな、ということ。

提案するとしたら

外国産だとどうしても必要ないからと甘くなるエンコード絡みが拡張対象だろうか。
LinuxHP-UXだとTeraTerm等のターミナルがWrapperになって動くので、ターミナルにEUCエンコードSJISエンコードをかけさせられるからいいのだが、Windowsだと当然GUIで動作してほしいのでエンコードもちゃんとやってよ、という話になる。
でもWindowsのサービスは通常のログファイルではなくイベントログに吐くので、Unix系とは違ってシンプルなtailはあまり需要がない。
あるとしたら開発中のデバッグログを監視するという用途、または運用中のプロセスのバグ追跡が主だと思われる。
※運用前段階のテストでも「このログが吐かれている事を確認」というテストケースがあるが、それに対応するのであれば別途テストツールの開発を提案した方がいい。


主用途を前提に考えると別にそんなに沢山エンコードも対応しなくていいので、TailForWinが既に私の需要は満たしてしまっているように思う。
提案するならこれの日本語化かな。UIももう少しシンプルにするかもしれない。
ただ、GPLなんで商用展開し辛いのが悲しい。プラグイン機能追加した版をシェアウェア2000円で、とかこすい商売をやれば、Webマネー決済のノウハウなんかもたまって提案しやすかったのだが。
GPLはサポートで金を請求する形にしか出来ないので、ログ監視ツールのサポートなんて、誰もいらないでしょ?という事。
じゃあ一から作ればいいじゃんという話にもなるのだが、比較対象があって比較対象より劣っているソースを公開しても、技術力アピールという目標はむしろマイナス方向にしか働きかねないので、一ヶ月で私がこれを超えるソフトを作れない限りやるべきではないと思う。一部に特化すれば別だが、ソースを見る限り一ヶ月で超えられる気は、情けないがしなかった。

結論

一応TailForWinの日本語化(SourceForge.jpに日本語化プロジェクトを登録して実施という流れにする予定)は提案してみるが、消極的な提案で終わりそう。
一週間に各担当が一本ずつ企画を持ってくることになっているので来週はこれで提案はするが、次週以降の提案を勝負とする形にする予定。
まだ時間はある。じっくり行くとしよう。