githubが日本Googleに引っかからない件

githubって、ナウい(?)イメージあるけど、やっぱいまいちじゃないかなぁという気がしてきた。
特にある程度の規模のプロジェクトの場合。
小さいコードは、別にいいと思うけど。
ちょっと具体例を出して解説してみる。


日本のプロジェクトでgithub管理されてるので、一番有名なのはなんだろうね。
有名どころのオープンソースでmade in japanで、かつgithubのみだとenchant.jsくらいしかないのか?最近のあんまり知らないからなぁ。
rubyopenpnexoops cubeなどは全部githubにもあるけど、メインは別のsvnだったりsourceforge.netだったりするパターンが多い。サンプルとしてxoops cubeとenchant.jsに出張ってもらいましょうか。


逆にsourceforge.jpは、これは前githubsourceforge.jpの比較で書いたけど*1、驚くほどwebプロジェクトが無い。ということで、有名どころではないかもだけど、適当に検索したのを比較対象として列挙しておく。
検索ワードはずばり「Webシステム」、「CMS」から二つにしよう。知らないけど、JMWSとCMS_Designってのがひっかかったらそのその二つ。

enchant.js

enchant.jsはここ。
https://github.com/wise9/enchant.js
このURLを"enchant.js"で探して、いつGoogleで見つけられるかっていうのと、もう一つREADMEの冒頭にある「JavaScript Game Engine」と「HTML5」をくっつけたのをいつGoogleで見つけられるのかを、調べてみる。


まずenchant.jsでの検索なんだけど、初出は3ページ目で、トップページじゃなくWikiがひっかかる。
次は、10ページ目。Class Indexであるこのページ。 http://wise9.github.com/enchant.js/doc/core/ja/index.html
んで、19ページ目で72番目のチケットが引っかかる。ここ。https://github.com/wise9/enchant.js/issues/72
つまり、githubのトップってGoogle検索でひっかからんのよね。


enchant.jsって、トップページにgithubへのリンクをもろにおいてる。これだけ宣伝しててもそういう扱いですよ。


さらに「JavaScript Game Engine HTML5」だと、1ページ目からがんがんenchant.jsのサイトはヒットする。でもgithubは全然出てこない。


でもね、違うんだ。
英語版のGoogleで"enchant.js"って検索すると1ページ目。
http://www.google.co.jp/search?q=enchant.js&hl=en
JavaScript Game Engine HTML5は、ちょっと競合が多くてなかなか出てこない。リストされてる記事には、よく名前が出てくるけど。

OpenPNE

OpenPNEはここ。
https://github.com/openpne/OpenPNE3


親切にopenpne3で検索してあげよう。
英語版だと4位ね。
http://www.google.co.jp/search?q=openpne3&hl=en
日本語版は、解説するまでもないと思うけど出てこない。
http://www.google.co.jp/search?q=openpne3&hl=ja

つまり

githubは英語サイトなので、日本語版では検索結果からはじかれてます。じゃじゃーん。
宣伝効果0。0っていうか、公式サイトからリンク貼り損な分マイナスっていうか。
github自体の検索機能や、英語版検索エンジンからにはそれなりに期待できるけど、日本語版のGoogleで駄目な以上Yahooも駄目なわけで、githubを日本向けプロジェクトのプロジェクトホームページ扱いにすると残念なことになるだろうねと。

JMWS

じゃあsourceforgeはどうかっていうと。
http://www.google.co.jp/search?q=%22JMWS%22&hl=ja
※JMSに対する検索になるので、ダブルクォーテーションで囲ってます。


まずここが1ページ目に引っかかったり、 http://sourceforge.jp/projects/sfnet_jmws/releases/
ここも1ページ目に引っかかったり、 http://sourceforge.jp/projects/sfnet_jmws/howto/usage
なんかこれsourceforge.netにも登録されてるからそっちにも引っかかったりする。

CMS_Design

CMS_Designで検索すると、
http://www.google.co.jp/search?q=%22CMS_Design%22&hl=en
まあ1位がsourceforge.jpのプロジェクトトップ。


英語ならどうよっていうと、
http://www.google.co.jp/search?q=%22CMS_Design%22&hl=en
とりあえずen.sourceforge.jp系のが3位と4位に入る。

つまり

sourceforge.jpは日本語にも英語にもそれなりに検索エンジンに対する効果があって、githubは英語だけ。
なんでだべ。
wikiやissueは出るということは、READMEの読み込み処理がGoogleに拾ってもらえてないのか、meta descriptionが悪さしちゃってるのか、よう調べてないけど、現状はそういうことのようで。

理想的には

sourceforgeは社会がちょっと古くて、ダウンロード型コンテンツにはいいけどWebコンテンツにはちょっと。
githubは今風で使ってると格好いい印象あるけど、日本語検索エンジンではほぼ死んでるので、プロジェクトホームページとしての意味合いが0になるってのがちょっと。


なので、つまりXOOPS CubeなりOpenPNEなりと同じように、sourceforgegithub両方登録するのがベストなんじゃないのという気がする。
リポジトリの管理的には、中央をsvn、後はみんなgitで好き勝手やってねっていうrubyの形状がベストなんじゃないのと。
だからsourceforgesvngithubでgitが一番合理的な気がするよ。


問題は、sourceforgesvnからgithubのgit、またはgithubのgitからsourceforgesvnへ同期させる方法かなと思うけど。
ただでさえ分散開発はマージが一番面倒なのに、svnとgitのマージもしないといけなくなるとか目も当てられんし。
git-svnってのもあるけど、理想的にはsvnなりgitなりにコミットした段階で、自動的にsvnならsvnのtrunkへ、gitならdevへ同期してくれるってのが楽っぽいけど、サーバはどっちも相手方の管轄下だし無理そうだねと。


なんかツールも出回ってる気もするけど、とりあえずgitで開発して適当な時にsvnに反映ってのがいいかも。


二重管理になるのはちょっと面倒だけど、さすがに検索エンジンにまったく出ないってのもちょいと悲しいので、一応sourceforgeにも登録しといた方がいいんじゃないのという印象。
どっちをメインにするかは、個人的に使いやすい方を後で選べばいいんじゃないと思うけど。


githubはちょっと使った後の今の個人的な印象としては、sourceforgeのがちょっと使いやすいかなと思う。

*1:記事間違って消しちゃったけどw