リーダー会議について

CUVELという会社では一応リーダー会議なるものを、以前は1週間に1回、今は2週間に1回やっている。
進捗報告をメインにするつもりが、現状は進捗報告も何も全部私が把握しているので、会社としての予定であるとか、ベトナム人から見ての要望だとかを話し合う場になっている。


が、話しているとアホくさくなることがある。
実際仕事についてはいくらでも教えるし、その期間は3年くらいかかるのは已む無しだとは思うので、そういった点では我慢出来る。
だが、法律の一文言を見て会社のこの規則はどうであるとか、弁護士だってよく間違えるものだとかね。
給料査定の方法だとか、給料を年4回アップしろとかね。
そういう話を聞かされるとうんざりもしてくる。


俺は法律の見方なんて教えるつもりはないし、哲学的な話、人は常に欲を出す生き物である、なんて事を話すつもりもないのだ。
俺と同じくらいか俺より年上の人間達に、子供のようにピーチクパーチクわめかれ、主題を論破をしても論点を微妙に摩り替えて話を続けて延々2時間同じ議題を話していたりすると、いい加減リーダー会議なんて廃止してやろうかとも思う。


ただ、ねぇ。
日本人に支配されるだけなら簡単なのだ。
文句言ってればいいだけの環境で働き続けるのも簡単なのだ。
だがそれではベトナムで会社を作った意味が無い。
俺は彼らを工場として見ているわけではないし、もう少し言えば部下としても見ていない。
仲間になってもらえないかという期待を抱いて接しているつもりだ。
その仲間になってもらうためにはこういった議論は必要なのかもしれない。
例え、彼らの言い分がいかに稚拙であったとしても。
稚拙を稚拙で放置しないためには、辛抱強く接していかなければいけないのかもしれない。
その壁を乗り越えた時、はじめて対等の立場として議論が出来るように気はする。


だが、辛抱は既に技術の場で使い尽くしている。
俺の堪忍袋がどこまで持つかどうか。
リーダー会議はそれを試されていると思っておこう。
尾が切れたらそれまで。




2008年2月28日における続き。
切れたわけではないが、ひとまずリーダー会議は廃止し、プロジェクトの進捗を管理する進捗会議と労働系の労働者会議?に分けることにした。
労働者会議?は社員の代表一人と社長による直接会談とし、ぷち労働組合といった意味合いを持つ。
進捗会議は純粋に進捗を管理するのみ。