一度目のリリース完了、と
このBlogのベトナムというカテゴリは、たぶん仕事というカテゴリが適切なのだろうと思いつつ。
近況
最近はとにかくVCの案件に追われていて、特にプログラミングよりも外部との仕様調整や内部との作業調整部分に追われていたのだが、なんとか一回目のリリースが終わったところ。
CUVELという会社は、実際にはeXtreme Programmingで進める事を提案していて、その中でも特に重要なものとして位置付けているのはリリースである。XPの項目ではイテレーションプランニングだったかな？
で、一つのプロジェクトがあれば複数のイテレーションを組んで*1、細めにリリースしていく事で実際に動くものを顧客に見せ、オフショア特有の不安感を取り除く努力をしている。
今回は結局調整不足でXPの採用が出来なかったのだが、リリースに関しては採用され、めでたく昨日一度目のリリースを行ないましたという運びとなった。
イテレーション型の進め方について
やってみれば見るほどいろいろなところに応用出来そう。
いや、実はちっともイテレーションらしい進め方はしていないで、ただの分割リリースになっているだけなのだが、この程度でも十分有用。この進め方に客先が慣れてきたら、じゃあそろそろちゃんとイテレーション組みますかと提案すればいいと思われる。
どんな開発でもやればいいのにな。
ウォーターフォールが古いとか、そういう事ではなく、大抵のシステム開発はそっちのが向いている。
一回分割リリースに足を踏み入れたらもう戻れんよ、マイルストーン一個だけの世界なんて。怖すぎるから。
むしろウォーターフォールでやってる人達は凄い。
それだけ仕様調整能力やプロジェクト管理能力が長けているということだろう。
俺にはとても真似できない。
リリース直前になってこれは違う、あれは違うが連発されてデスマーチ突入、納期遅れ発生、責任問題で議員総辞職コースになるな。なってないのかね、どこも。
しかし営業をしてみて思ったが、どこもXPやアジャイルに興味ねーんだな、という事。
リリースちょっと多くしていいっすかぁ、と適当に提案するくらいじゃないと無理すわ。
プレゼン資料からは削った方がよさげ。アジャイルでやってますよーと一言だけ入れて、詳細な解説は興味のある人に別途という感じかね。
VC
プログラミングにはざっくり３段階があると思う。
- わからないし、書けない
- わからないけど、書ける
- わかるし、書ける
ちなみに「わかるけど、書けない」というやつはいないと思ってる。
そいつはたぶん一番目。わからないし書けないだけ。もーちょい言えば、わからないから書けない。
今2番目までは来た。
「DDX_Control」とか書くのが気持ち悪くて嫌なんだけどね。
適当に書いてるとバリバリ動く。なーんだ、MFCよく出来てんじゃんという感じ。
木曜日は久々に朝7時まで2時間ほど仮眠とってから再開という強行軍に出たが、よくわからんで書いてる割に自分のプログラミングで詰まる場面はほとんどなくて、いい具合に進めた。
ただまだ3の段階には行ってないから、他人のプログラム読むのに時間かかるし、他人のプログラムでは結構はまっちゃうんだけどな。
あと1週間ほどまともにプログラム書く時間があれば、3までは到達出来そう。
そこまでいきゃ気合でなんとかなる。
気合でなんとかしてから、仕上げの時間を多めにとって、バグなんかも潰してけばいい。
目処はついた。
ゴールまでに実装する全ての機能に関しても、実装方法はほとんど頭に入ってるし、ほんと後はなれないプログラミング言語で書いてきゃいいだけって感じ。
ベトコンIT部隊について
ベトナムもまだまだだなーという感じ。
なんつーか、皆ツールに頼りすぎ。ツールの使い方は凄いのに、プログラム書けないってどういうことよ。
Eclipseの使い方覚える前にプログラミングを覚えろと。
Rational Roseの使い方覚える前にUMLの書き方を覚えろと。
いや、実は主力として使えそうな二人がいるのだが、極力そういう人々は俺とは違う場所をやってもらっているので、俺の下に来る人達はまだまだ感が強い。
ほんと、もう一人俺がほしい。
この課題は冗談でもなんでもなくて、CUVELにとって向こう1年半の間に確実に解決しないといけない問題。技術や知識、業務に関して、管理に関して、もっともっと伝達しないといけない。
でもいないだろうなぁ、プログラミングも設計もマネージメントもそつなくこなせて、月給700ドルでベトナム来てくれる日本人なんて。
さーてどうしたもんか、と。
日本側に配置して、日本的な金額で雇うしかねーんかなぁ。
あるいはプログラム部分だけやってもらって、俺がプログラムから足洗って、管理だけやるとかかな。
ふーむ、どうしたもんか。
*1:理想的には2週間単位ですな
